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障害年金はどこで相談できる?悩みを解決する6つの窓口と利用法ガイド

障害年金は、病気やけがで生活や仕事に支障がある人を経済的に支える重要な制度です。

しかし、障害年金は複雑な手続きや難しい専門用語が多く、障害年金の制度が理解できなかったり、「どこに相談すればいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、障害年金の相談窓口を6つご紹介し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

さらに、相談内容や相談者の状況に合わせた最適な窓口選びのポイントも詳しく説明しますので、ぜひ最後までお読みください。

障害年金が相談できる6つの窓口一覧

障害年金の相談ができるところは、次の6つがあります。

それぞれの窓口の特徴とメリット・デメリットを表にまとめました。

相談先特徴メリットデメリット
年金事務所障害年金の専門知識を持つ職員が対応・申請手続きもできる
・総合的な相談が可能
・予約が必要
・混雑している
街角の年金相談センター年金事務所とほぼ同等の相談サービスを提供・予約不要で相談可能
・駅近くなど便利な場所にあることが多い
設置されていない県がある
お住まいの市区町村役場障害基礎年金の相談のみ対応・身近な場所で相談できる・ 障害厚生年金に関する相談はできない
ねんきんダイヤル電話で気軽に相談できる・自宅で相談できる・複雑な相談には対応できない
医療相談員
(ソーシャルワーカー)
医療機関で相談できる・医療の相談と合わせて年金相談ができる・医療機関によっては医療相談員がいないことがある
・相談に費用がかかる場合がある
社会保険労務士
(社労士)
専門的な知識と経験から具体的なアドバイスを提供・申請手続きの代理も依頼できる・相談に費用がかかる場合がある

次章でそれぞれの窓口を詳しく見ていきましょう。

年金事務所

年金事務所では、障害年金の専門知識を持つ職員が相談にあたり、年金の加入記録や保険料納付状況など正確な情報を入手できます。

相談と同時に、申請書類の記入方法や必要書類についても個別にアドバイスが受けられることも、年金事務所のメリットの一つです。

年金の改正が予定されている場合でも、最新の情報や今後の見通しについて質問ができることも大きな利点といえます。

年金事務所での相談時に注意すること

年金事務所では、個人の相談内容や情報を記録しています。

障害年金の請求書を提出する場所でもあることから、申請時の情報が以前に相談した情報と違う場合は、年金が不支給になる可能性があるため、注意が必要です。

よく聞かれるケースとしては、「初診日」の食い違いがあります。

相談のときに職員に伝えた初診日と、申請時に記載した初診日が別の日だった場合、審査が滞ることも少なくありません。

このような事態を回避するために、年金事務所での相談の前には初診日をよく調べて確認するなどの事前準備が必要といえるでしょう。

なお、年金事務所は混雑することが多いので、原則予約が必要です。

年金事務所での相談の予約は、全国の相談・手続き窓口|日本年金機構で詳細をご確認ください。

街角の年金相談センター

街角の年金相談センターは、「年金の受け取りに関するご相談や手続き」ができるところです。

日本年金機構の委託を受けて全国社会保険労務士会連合会が運営しています。

相談者が利用しやすいように、駅の近くやショッピングセンターの中など、アクセスの良いところにあるセンターが多く、買い物のついでに年金相談を受ける方もいるようです。

基本的に予約はいりませんが、一部予約制を取り入れているところもあるので、事前に確認することをおすすめします。

なお、栃木県や山梨県など一部の県では、街角の年金相談センターが設置されていないのでご注意ください。

所在地の確認は、街角の年金相談センター一覧|全国社会保険労務士会連合会をご覧ください。

お住まいの市区町村役場

市区町村役場の窓口で受け付ける相談は、障害基礎年金のみです。

役所では、健康保険や税金、障害者手帳など多岐にわたる業務を担当するため、職員の年金についての知識が不十分な傾向があります。

そこで、一部の市区長村では年金事務所の職員や社会保険労務士を招いて、年金相談を行っているところもあります。

障害年金について深く知りたい人や障害厚生年金の相談がしたい人は、年金事務所や街角の年金相談センター、社会保険労務士へ相談しましょう。

ねんきんダイヤル

ねんきんダイヤルでは、以下の電話番号で年金の一般的な相談を受けています。

ねんきんダイヤル   0570-05-1165

電話をする際には、お手元に次のような基礎年金番号がわかるものを用意しましょう。

基礎年金番号がわかるもの
  • 年金手帳
  • 基礎年金番号通知書
  • 年金証書 
  • 日本年金機構からの通知書 など

週の始めや通知書が届いた後、年金の振込日の後は問い合わせの電話が多く、混雑するようです。

混雑状況の予測や相談の受付時間などは、ねんきんダイヤル(年金相談に関する一般的なお問い合わせ)|日本年金機構でご確認ください。

なお、個々の状況による具体的な相談は、年金事務所や街角の年金相談センターの利用をおすすめします。

医療相談員(ソーシャルワーカー)

一部の医療機関では、在籍する医療相談員が障害年金の相談に対応しています。

診断書の手配の相談に応じたり、情報提供をサポートしたりするなど、医療と年金の疑問を同時に解決できるのは、大きな利点といえるでしょう。

しかし、医療相談員は障害年金の専門家ではないので、一般的な相談でとどまることもあります。

専門的な内容を知りたい人は、年金事務所や街角の年金相談センター、社会保険労務士へ相談するほうがいいでしょう。

また、相談方法(面談、メール、電話等)や相談料金は医療機関により違うので、事前にご確認ください。

社会保険労務士(社労士)

社会保険労務士は、年金の専門家として国から認められ、障害年金の申請代行を業務として行っています。

高い専門知識や豊富な経験から、正確なアドバイスができるだけではなく、障害年金の申請を社会保険労務士に依頼することも可能です。

主治医が作成する診断書の依頼方法など迷うことが多い申請手続きも、社会保険労務士であれば、多くの知見から的確なアプローチができることも大きなメリットといえるでしょう。

障害年金の相談窓口の選び方

障害年金の相談窓口は、相談内容と相談者の状況により以下のポイントを参考に選びましょう。

障害年金の相談内容で選ぶ場合

相談内容により適切な相談先は以下のように変わります。

相談内容相談先
申請手続きも相談したい・年金事務所
・街角の年金相談センター
・社会保険労務士
病状など医療の相談もしたい・医療相談員(ソーシャルワーカー)
専門的な助言がほしい・年金事務所
・街角の年金相談センター
・社会保険労務士

相談者の状況により相談先を選ぶ場合

相談者の病状などの状態により相談先を選ぶと、以下のようになります。

相談者の状況相談先
外出するのが難しい・ねんきんダイヤル
・社会保険労務士(zoom等で対応できる事務所がある)
すぐに相談したい・ねんきんダイヤル
・街角の年金相談センター(予約なしで相談できる)
・社会保険労務士(営業時間外の対応ができる事務所がある)
じっくり相談したい・年金事務所
・社会保険労務士

社会保険労務士は、柔軟な相談体制がとれることがわかります。

障害年金は「社会保険労務士」に相談するのがおすすめ

障害年金の相談先のおすすめは、障害年金専門の社会保険労務士です。

社会保険労務士に相談するメリットは次の3つがあります。

順番に見ていきましょう。

障害年金の受給の可能性が高くなる

障害年金の受給の可能性を高めたい人は、社会保険労務士へ相談しましょう。

障害年金の申請は、的確な方針のもとに準備をすすめることが大切です。

経験豊富な社会保険労務士は、障害の状態から「どの障害等級にあてはまるか」「5年遡れる可能性はないか」を判断できます。

的確に申請の方針を立てて障害年金受給に向けた正しいアプローチを行い、受給の可能性を高めます。

書類作成の負担を減らせる

診断書や病歴・就労状況等申立書は、障害年金受給の可否を握る重要な書類のひとつです。

特に、病歴・就労状況等申立書の作成はとても難しく、こういった書類作成の負担の重さが障害年金申請の大きなハードルとなっているといえるでしょう。

書類作成でお困りのときは、社会保険労務士が申請を代行できます。

社会保険労務士は、多くの経験から主治医への診断書の依頼方法や、病歴・就労状況等申立書の作成方法を熟知し、具体的かつ審査する人に伝わる書類を作成できます。

社会保険労務士に依頼することで、体調が悪いときや症状がつらいときでも心身に負担を強いることなく、障害年金申請の準備ができるのは大きな利点といえるでしょう。

相談者に合わせてフレキシブルな対応ができる

社会保険労務士は、相談者の状況や都合に合わせて相談時間を確保したり、相談方法を提案したりとフレキシブルな対応ができます。

例えば、精神疾患のある人の場合、電車などの交通機関を利用できなかったり、人に直接会うことが苦手だったりすることがあります。

そんなとき、社会保険労務士であればzoomやメール、電話など相談者の希望に合わせた方法で相談体制を提供可能です。

また、事前に申し出があれば営業時間外でも相談時間を設けたり、メール等で24時間相談を受け付ける事務所もあります。

相談日時などの希望がある人は社労士事務所に問い合わせしてみるといいでしょう。

相談者に寄り添った対応を求める人にとって、社会保険労務士は心強い味方となるといえます。

社労士溝上裕紀

溝上社労士

ゆうき社会保険労務士事務所では、zoomでの相談を承ります。全国対応も可能ですので、遠方の方もお気軽にお問い合わせください。

社会保険労務士に障害年金の申請代行を依頼するメリットについては、障害年金の申請を依頼するメリットは4つ!【社労士の選び方もわかりやすく解説】で詳しくご紹介しています。

障害年金の相談|よくある質問

障害年金の相談について寄せられる質問に回答していきます。

障害年金の相談に行くときに、持っていくものはありますか?

年金事務所や街角の年金相談センターへ相談に行くときには、以下のようなものを準備しましょう。

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート、健康保険証など)
  • 基礎年金番号がわかる書類(基礎年金番号通知書、年金手帳など)

また、障害年金の相談の際には初診日や通院歴、病歴なども聞かれるので、あらかじめこれまでの記録をまとめておくとスムーズに相談できます。

家族に相談に行ってもらうことはできますか?

家族が年金事務所に障害年金の相談に行く際には、次のようなものが必要です。

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート、健康保険証など)
  • 基礎年金番号がわかる書類(基礎年金番号通知書、年金手帳など)
  • 委任状

障害年金を申請する人が委任状を書けないときは、委任状の代わりに以下のいずれかを準備しましょう。

委任状の代わりに用意するもの
  • 本人の身体障害者手帳、要介護認定の通知書、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳など
  • 施設、療養機関に入所されているときは施設長の証明(写し可)

なお、家族とは、二親等以内の親族または同居している家族を指します。

MEMO

二親等とは、親や兄弟姉妹、子、孫などです。
※ 叔父や叔母、甥、姪は三親等なので、あてはまりません。

年金は個人の記録を扱うため、本人確認が必須です。

運転免許証などの本人確認ができる書類は、忘れずに持参しましょう。

参考:窓口での年金相談のご案内|日本年金機構

参考:2親等以内の親族の範囲|日本年金機構

まとめ

障害年金に関する相談窓口は、それぞれ特色があります。相談窓口の特色を理解し、自分の相談内容や状況に合った窓口を選ぶことが重要です。

障害年金について、そもそも何も知らなかったり、年金事務所とのやり取りに不安を感じたりする場合は、社会保険労務士に申請代行を検討してもいいでしょう。

この記事が、あなたにとって最適な相談窓口を見つけるための参考になれば幸いです。